EVENT REPORT

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星空の下で上映できなかった、映画祭。

2回目となる2018年の映画祭は、難しい天候判断を余儀なくされました。
天気予報では、台風の接近が確実とされ、会場となる城ヶ島公園にも多大な影響が及ぶことが予想されたからです。

AM 8:30(前日)都内会議室

今年の映画祭は、中止かもしれない、という空気が会議室を支配していたその時。
実行委員会を代表するシネマキャラバンから、声が上がりました。
「会場を室内に変更して、せめて映画だけでも上映できないだろうか?」
お客様の安全を考えると、開催するのは、明日しかありませんでした。

AM 9:00(前日)城ヶ島公園

7割ほど設営が完成していたテントや会場設備の撤収を開始。
台風の暴風雨を考えると、テントはもちろん、わずかの資材であっても、公園に残しておくことは許されない状況でした。

9月29日(土) 映画祭当日

PM 15:00 開場

急遽、決まった会場は、三崎港を望む「うらり」内の三浦市民ホールです。
地元のイベントなどで使われることが多く、450名ほどの収容が可能。
お客様の安全を考慮し、映画祭の開始時間も繰り上げられました。

PM 15:00 ワークショップ

2018年の映画祭では、8つのワークショップが計画されていましたが、この日実施できたのは、ビクセンの「手作り望遠鏡」とスノーピークの「室内キャンプ体験」の2つでした。
「楽しみにしていただいてるお客様のためにも何とか実施したい」
ふだんは、研修室として利用されていた部屋をスタッフ総出で急遽、ワークショップ会場として作り上げました。

  • ビクセン「手作り望遠鏡」のワークショップ
  • スノーピーク「室内キャンプ体験」

PM 16:10 オープニングセレモニー

予定より少し遅れ、オープニングセレモニーがスタート。司会を担当するのは、ラジオ番組でキャスターのキャリアを持つ宮本絢子さん。

  • 実行委員長の志津野雷氏が登壇。スクリーンには、前日朝までに設営されていた城ヶ島公園の写真が映され、前日の会場変更がギリギリの苦渋の判断であったことが紹介されました。「野外映画祭は、大自然と共存して楽しむもの。自然に逆らわないという選択だった」と志津野さん。
  • 城ヶ島観光協会の青木良勝氏がトレードマークのピンクのウィンドブレーカーを着て登壇。三浦市で全編ロケ撮影された「さかな」を例に「映画祭をきっかけに、地域が一体となって、城ヶ島や三浦市の魅力をもっともっと知ってもらいたい」と力強く話されました。

『Play with the Earth』
本映画祭特別バージョン

PM 16:20 志津野監督 ステージトーク

再び、志津野氏が登壇。最初の上映作品「Play with the Earth」の監督としてのトークです。
信条としている、地球のこと、自然のことにも話が及びました。

PM 16:30 「Play with the Earth」上映

ミュージシャンの紹介に続き、ライブ音楽とコラボした作品の上映が始まりました。会場は、早くも立ち見が出る満席に。

PM 17:15 休憩 / フード販売

城ヶ島で設営していた木材を市民ホールに運び、フードのショップが並びました。地元、三浦市、三浦半島の美味しいメニューばかりです。

『さかな』

PM 17:30 神徳監督、役者さん ステージトーク

「さかな」の神徳監督、そして出演した役者さんたちも、会場に駆けつけてくれました。
神徳監督からは、この作品が10年以上前に舞台のために書いた脚本の映画化であることが紹介され、作品づくりに賭ける想いが語られました。
役者さんは、写真左3人目から小川紗良さん、鈴木勝大さん、指出瑞貴さん、菅原健さんの4人が登壇。
三浦ロケの思い出や監督の犬が名役者だったことなど撮影の裏話が披露されました。
思わず話が弾み、ステージトークは予定時間を大幅に上回ることに。

PM 17:50「さかな」上映

会場には立ち見のお客様もたくさん。
地元のお客様からは「いつも見慣れた景色が、こんなに素敵になるなんて」という驚きと感動の声。「映画を見てちょっと勇気が出た」「三浦市がもっと好きになった」と、会場には笑顔がいっぱいに溢れました。

『青い、森』

PM 18:50 井手内監督、内山監督、役者さん ステージトーク

新進気鋭の2人の若手監督、井手内監督、内山監督が共同制作した「青い、森」。
ステージには、2人の監督とともに、出演した3人の役者さん、清水尋也さん、門下秀太郎さん、田中偉登さんにも登壇いただきました。
3人の役者さんは、「学生時代みたいに、いつも3人で一緒にいて撮影がとても楽しかった」など、撮影時の裏話を思い出しながら話してくれました。
監督は、急に会場変更になったことに触れ、「心配だったけど、これだけ多くのお客様に来場いただいて、映画を作って良かった」と会場に語りかけていました。

PM 19:00「青い、森」上映

会場全体が引き込まれるような迫真の映像。
完成度の高い仕上がりは「圧倒されました」「いろいろ考えさせられた」などと賞賛の声が続出。

PM 19:49 クロージング

こうして、予定されていたすべての作品の上映が終わりました。
ステージには、再び、神徳監督、井手内監督、内山監督の3人が登壇し初上映を終えた感想をお話しいただきました。三浦市民ホールは、満場の暖かな、優しい拍手で包まれました。

「強い想いは、届く、つながる。」をテーマに開催された2018年の星降る町の映画祭with CINEMA CARAVAN。
残念ながら、星空の下では映画上映できませんでしたが、「うらり」の三浦市民ホールには、とても特別な時間が流れていたようでした。
映画監督、役者さん、そして地元の皆様の、強い想い。
日本映画という大切な日本文化が人と人、人と地域をつなぎ、新たな絆となっていくことを、確認できた1日でもありました。
みんなの願いや強い想いは、厚い雨雲を突き破り、遠くで瞬く星にきっと届いているにちがいない。
そう信じていたい、と思います。