人生で初めて、本気で天に祈りました。
INTERVIEW
「巣鴨救急2030」高島優毅
高島優毅
巣鴨救急2030

「それこそ、毎日毎日、祈ってばかりの撮影でした。」

うつむきながら、高島監督は切り出した。

「クランクインと同時に梅雨前線が直撃したり、2台しかないドローンが開始30分で風にあおられて壁に激突して故障したり、けっこう天候関係には悩まされていて。 気付いたら毎日天に祈ってました(笑)。 人間って追いつめられたら自然と祈るんだなって、それも今回の発見でした。」

巣鴨救急2030

もともと「巣鴨救急2030」のアイディアは、ちょっとした気づきにあった。

「自動音声応答って、不条理ですよね。 無機質な声で、こっちの都合に関係なく質問してくるし、それも制限時間もあるし、そういう日常の小さな不条理と、少子高齢化とかの大きな不条理を繋げたら面白いかも、って思ったんです。」

巣鴨救急2030
巣鴨救急2030

「小学生の頃からずっとコメディに興味があったんです。普段から陽気でいるのがすごく難しくて。だからこそ、とにかく笑いを取りたい。常に人を笑わせることを考えていました。」

高校時代には笑いの勝率を数えていたというほど、コメディに対して並々ならぬ想いがある。なるべく場数を踏んで、少しでも勝率を上げるために、大学では演劇サークルへ。それが映画づくりへとつながった。高島監督にとって初映画となる今回の作品でも、“笑い”は重要な役割を担っている。

巣鴨救急2030

「基本的には9割9分、面白いとか、楽しいとか感じてもらいたいですね。メッセージ性って、笑いがあることで、許される、というか聞いてもらえるのではないかって、思うからです。」

「僕ら世代って、この先あまり希望とか持てないなって感じている人が多いと思うんです。でも、じゃあ実際に13年後がどうなっているのかということを具体的に考えると、もしかしたらそれはそれで意外と面白いんじゃないかと思ったんです。」

巣鴨救急2030

奇遇にも、高島監督が祈り続けることで、とにもかくにも、計画していた撮影を無事に終えることができた。いつであっても未来は不確定で不安なものであることは、変わらない。

「この映画を観た人が、ぼんやりとでも未来の答えの糸口を感じたり見つけてくれたら、うれしいですね。」

高島監督の祈りがどれほど通じたか。それは、スクリーンを見てのお楽しみだ。

本編

予告編

メイキング映像

高島優毅

Yuuki Takashima

フリー/ネット動画プロデューサー。千葉県出身、東京都在住。1989年2月10日生まれ。高校時代はクイズ研究部に所属して早押しクイズに青春を捧げていたが、大学から何となく始めた演劇にのめりこんでしまい、卒業を危うくする。その後はテレビのバラエティ番組スタッフとなるも、演劇や映画への想いを断ち切れず退職。現在はネット動画の仕事をしながら、自主的に映画を制作している。真面目な性格。